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シロアリはすべて巣穴を作り

その中に王と女王が滞在し、働きアリが餌を運ぶ。巣穴は餌となる材の中に作るもの、地中に作るものが多いが、熱帯のものは、地表に盛り上がったアリ塚(蟻塚)を作るものが多い。一つのアリ塚には数百万匹棲んでいる。塚は高温や乾燥から、中のシロアリを守ってくれる。アリ塚には直径5mmほどの穴がいくつも開いている。熱帯とはいえ、夜になると気温は急速に下がる。働きアリは塚の外に出て、枯れ木、枯れ葉、その他植物遺体を摂食するものが大部分だが、熱帯には地衣類を食べるものも知られる。
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高等シロアリと呼ばれるシロアリ科のシロアリにはユニークな生態のものがあり、その中にはキノコを栽培するシロアリもある。それらは喰った枯死植物を元にしてキノコを栽培する為の培養器を作る。それを入れるための巣穴を特に作る必要がある。日本では八重山諸島に分布するタイワンシロアリが地下に巣穴を掘り、そのあちこちにキノコ室を作る。

樹上生活のものもある。やはり高等シロアリで八重山諸島に生息するタカサゴシロアリは、樹木の幹に頭大の丸い巣を付ける。餌は近くの枯れた幹で、働き蟻がそれをくわえて運び込む。熱帯では、地表の枯れ木や枯葉を主として持ち込むものもあり、それらは巣穴から働きアリが地表を歩いて取りに行く。隊列をなして餌運びをする働きアリの列の外側を、兵アリが守っている。

熱帯地方や乾燥した草原には、土や自身の排泄物などで巨大な「アリ塚」を築く種類もいる。アリ塚の壁は厚さ15cmにも達し、一年を通して温度・湿度の変化が小さい。

熱帯域ではその現存量が多く、また集中しているため、食料として有望であるが、地下や蟻塚の中など、手に入れるのが容易でない上、兵アリがいる。そのため、これを専食する動物には独特の適応が見られる。典型的な例がアリクイであり、前足の強い爪は蟻塚に傷を付けるのに有効で、長い吻とさらに長い舌はそれをこの傷につっこんで舌でシロアリを吸着させて集めるのに役立つ。チンパンジーは蟻塚に唾液でしめらせた小枝を差し込み、シロアリを釣り出して食べるが、これは上記の適応を道具でなぞったと取れる。

天敵から身を守るために、アリ塚を利用して生活したり、巣を作ったりする他の生物もいる。

ヒカリコメツキ(コメツキムシ科の一部の分類群)
幼虫の大きさはおよそ3cmで、一つのアリ塚に1,000匹が棲んでいる。乾季の終わりが近い9月の夜になると、アリ塚の穴は緑の光を放つが、これはヒカリコメツキの幼虫の頭の後ろ5mmほどの部分が光っているからである。この幼虫はアリの羽蟻などの昆虫の走光性を利用して誘引し、接近した昆虫捕食する。
アリツカゲラ(キツツキの一種)
キツツキが巣を作れるような木がないために、アリ塚の上部に直径15cm程度の穴を開け、その中に卵や雛を置いている。
アナホリフクロウ(フクロウの一種)
アリ塚の傍に巣穴を掘り、昼夜はアリ塚の上に止まり、獲物を探して暮らしている。
そのほかにも、シロアリの巣内に生息する小動物はいくつかあり、好白蟻性と言われる。

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2009年06月01日 11:04に投稿されたエントリーのページです。

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